自毛植毛の仕組みについて

育毛剤や頭皮マッサージなど自己流のケアを続けても、抜け毛が増え薄毛が進んでしまうという場合、思い切って薄毛治療を受けてみるのも良いでしょう。近年、薄毛はクリニックでの治療で治せるようになった事もあり、ずっと薄毛にコンプレックスを抱えているよりは治療を受けて改善したいという方が増えているようです。色々な治療法がありますが、AGA「男性型脱毛症」や、女性の薄毛など様々な脱毛症を改善出来るとして、話題となっている治療法があります。その治療法とは「自毛植毛」です。

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この治療法はネーミングの通り、自分の髪を植毛する事で髪のボリュームをアップし、薄毛を改善するのが特徴です。自分の頭皮から毛根を採取して薄毛が気になる部分に、植え付ける事によって薄毛を改善します。どのような仕組みで行われるのかというと、まず自分の頭皮から毛根を採取する施術を行う事から始まるのですが、採取方法には大きく分けて2つの種類があります。まず、頭皮をメスで切り取りその後に毛包という部分を移植しやすいよう分ける採取法、そして頭皮にはメスを入れず特殊な器具を使い毛包部分をくりぬく方法です。そして、薄毛が気になる部分に穴を開けて、そこへ採取した毛根を移植していきます。自毛植毛のメリットといえば、やはり自然に薄毛を改善出来るという点でしょう。かつらや人工毛を使い増毛する方法は、自分の髪ではなく人工の髪を使う事もあり見た目はやはり、不自然になってしまうケースが多いようです。一方、自分の毛根を移植した場合は見た目・触り心地が自然というのはもちろん、他の髪同様自然と生えたり抜けたりを繰り返す・年齢を重ねると白髪になります。また、増毛の場合は毎月メンテナンスが必要となりますが、自毛植毛の場合は1度施術を行ったら、その後のメンテナンスは不要という点も魅力です。

 

自分の髪を使い薄毛を根本的に改善できる、それが自分の毛根を移植する治療の特徴なのです。ただ、男性型脱毛症の場合、毛根を移植してもまた、髪が抜けてしまうのではという不安を感じる方もいるでしょう。男性型脱毛症はジヒドロテストステロンという、男性ホルモンが引き金となり薄毛が進行してしまう脱毛症です。男性ホルモンのテストステロンが、5αリアクターゼという酵素によってジヒドロテストステロンに変化すると、髪の毛乳頭に作用して成長期を短くしたり、髪を生えにくくしてしまう事から薄毛が進行していきます。男性ホルモンが原因で起こる脱毛症ですので、施術を受けてもホルモンが作用して髪が抜けてしまうという恐れがあるのではと思ってしまいますが、植毛で男性型脱毛症も克服可能です。

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男性型脱毛症は髪の生え際や頭頂部と、頭皮の一部分に起こる脱毛症なのですが、これは生え際・頭頂部にジヒドロテストステロンに感受性が強い毛根が多くある為です。薄毛部分に植え付ける毛根は、ジヒドロテストステロンが作用しにくい後頭部にある毛根を採取するので、移植後ホルモンによって髪が抜けてしまうという心配はありません。男性型脱毛症の治療では5αリアクターゼの働きを抑制する、内服薬を処方するケースが多いのですが、内服薬は副作用が起こる事もあり、体質によっては服用出来ない事もあります。また、内服薬の服用をストップしてしまうと当然、ホルモンが作用し、薄毛は進行してしまいます。植毛であれば自分の毛根で薄毛を解消でき、しかも男性型脱毛症も克服できる、内服薬を服用するという必要もありません。手術という事もあり躊躇してしまう方も多いですが、根本的に薄毛を克服できる・様々な脱毛症に対応できる自毛植毛はメリットの多い治療法と言えるでしょう。

植毛ロボットARTASを使用した植毛とは

薄毛治療には様々な方法があり、先ずは治療薬として有効な内服薬や外用薬を使用して治療を始める方が多いと思いますが、その他にも発毛を促進させる成長因子を培養し、それを頭皮に注入して高い確率で発毛を促す毛髪再生メソセラピーなども行われている一方、そうした薄毛治療を行っても実感できる効果が見られなかった患者さんの中には自毛植毛を受ける方もおり、近年では植毛の中でも最新のテクノロジーを駆使した植毛ロボットによる施術が話題となっています。
では、最先端と言われる植毛ロボットとは一体どのようなもので、どのような施術を行うのでしょうか?

ロボット

このロボットは「ARTAS(アルタス)」と呼ばれる世界が注目するロボットであり、アメリカの有名植毛外科医と医療用ロボット工学の専門家たちによって研究・開発されたもので、その正確さと精度は非常に高くこのロボットを使用して複雑なICチップを作り上げることも可能と言われています。
開発に関わった専門家とは、アメリカインテュティヴ・サージカル社の開発チームであり、このチームは高性能の内視鏡下手術用ロボットであるダヴィンチシステムを開発した実績あるチームで、ARTASは4つの高性能CCDカメラが1秒間に50回というスピードで頭皮を撮影し、髪の生える角度や向き、髪の密度、本数などを正確に把握し記録していきます。
このロボットから収集した患者さんの頭皮データを、専門医師が画像と共にモニタリングチェックを行いうことでスピーディーなドナー採取を可能としており、この作業を実現させているのもこのARTASが髪の密度や本数、また何万通りもの統計データをもとに肉眼では確認することができないような皮膚の内部にある毛根の角度までを正確に計算することができるため、ドナー採取の際にはこうした毛根が切断されないよう的確な範囲を瞬時に算出することができるので、最適な間隔でのドナー採取を可能としています。
ARTASを採用した植毛治療では、頭皮に傷が残らない点も大きなメリットとなっており、その理由としては、傷の大きさが世界最小という点にあり、これを可能としているのは「テンショナーシステム」と「2ニードルシステム」の2つの方法を採用していることです。
テンショナーシステムとは、ドナー採取率が良くなるかどうかを判断するためテンショナーと呼ばれる器具と硬度計を使用して頭皮の硬さを測るシステムで、方法としては①薄毛部分の頭皮の硬さと薄毛の具合を評価する、②ドナーを採取する部分の皮膚の硬さと採取率の関係を調査する、③薄毛部分の皮膚の硬さと髪の定着率を調査する、という3つのことを調べますが、テンショナーを付ける際、頭皮を引き延ばして付けることになりますが、引き延ばされても傷跡は1mm以下となるので痛みもなく安心です。
2ニードルシステムとは、2段階の操作によって毛根を傷付けずに採取することができるシステムで、これは外側パンチ(アウターニードル)と内蔵されている内針(インナーニードル)の2段階から構成されており、インナーニードルで皮膚のみをパンチしてその次にアウターニードルでコアリングすることでスムーズに吸引が行えるようになります。

医療

現在ARTAS植毛を行っている医療機関には、「ルネッサンスクリニック」や「TOMクリニック」などで、ルネッサンスクリニックは大手有名美容クリニックがプロデュースする、AGA専門治療クリニックで、新宿・大阪・福岡・仙台にクリニックがあります。またTOMクリニックは、ARTAS植毛で100症例を突破した実績ある薄毛治療対策の専門病院で、東京・新橋と大阪・梅田にクリニックを構えています。

高須式植毛法はニードル法専用に開発された特殊器具で行う最先端技術で治療

薄毛や脱毛は何らかの要因によって起こるものであり、男女を問わず悩みを抱えている人は多く、しかも毛髪に関することとなると、なかなか相談しにくいと感じる人がほとんどで、こうした状況を改善し、今までのように髪を気にすることなく生活できる方法を模索するために行き着くところが「医療植毛技術」です。
そもそも植毛に関する医療が行われるようになったのはいつ頃のことで、また現在の最新医療技術はどのようになってきているのでしょうか。

昭和初期頃には、男性の中には薄毛を気にして頭皮をマッサージしたり、育毛・養毛トニックなどを使用して頭皮のケアをしていたとされ、この頃には既に育毛剤や頭皮ケアの関連市場が生まれていたことになり、その当時のマッサージ法は頭皮に刺激を与ええることで、頭部も毛細血管の血流が良くなり発毛しないまでも、養毛することができると考えられていたからです。

医師

時代が進むにつれて、頭皮を養毛・育毛しても期待できる結果には至らず、遅かれ早かれ抜け落ちてしまう毛髪よりも、頭皮から新たに毛髪を育てていくことができればと開発されたものが発毛剤です。
発毛剤とは、毛の成長を促すとされる毛髪成長因子に刺激を与えて血行を良くすることで、毛を生育させようとするもので、発売当時は薄毛・脱毛で悩む男性にとって画期的で夢のような薬剤でしたが、結果が分かり始めるにはかなりの時間を費用を要することとなり、その後の反応はイマイチとなってしまいました。

それと同時に増毛の技術も研究が進んでおり、この方法は1本は自分の毛でありそれに複数本の人工毛髪を加えて、植毛するというもので、この場合自分の毛髪は伸びていくため、人工毛髪も一緒に長さ変更などを行っていかないと不自然となってしまい、定期的なメンテナンスが必要とされました。
またすべてを人工毛髪で行う方法もありましたが、当然拒絶反応を起こすことが多く逆に頭皮にダメージを与えてしまうことも多く、こうした異物拒絶反応を起こさないような人工毛髪の開発が研究されている状態です。

こうした方法を経て、現在主に行われている方法が「自毛植毛」であり、その特徴はただ単に毛を増やすだけでなく、その仕上がりにまで気を遣い決して不自然にならず自然な生え方になるように、熟練した技術を持つ専門技術者が手作業にて1本ずつ植毛する方法で、この方法を「ニードル法」と呼びます。
この方法は、移植する際にニードルと呼ばれる専用の注射器状の針を使用することからこう呼ばれており、手作業で行われるため傷跡も残りにくく、髪のデザインに合わせて毛髪の角度を調整できる点が大きなメリットであり、さらに特にメンテナンスが必要というデメリットもないので、シャンプーも通常のように行えるなど生活に制限はありません。

大手美容外科クリニックである「高須クリニック」では、植毛技術にも力を注いでおり、このニードル法をクリニック独自に開発された特許器具を用いて行う「高須式ニードル法」を採用しており、専用ニードルは直径が0.6~0.810ミリ、内径が0.4ミリと極細であるため、熟練した技術を要すると共にスピードも要求されるので、注射針のストッパーをその人ごとに合うよう調整することが可能です。

毛髪は毛乳頭と血管が繋がっていることで養分を得て成長しますが、最近の研究では毛乳頭のみでは発毛しないことが明らかとなっており、立毛筋付近の発毛遺伝子が関係しているということを受け、このクリニックでは高須式ニードル法により確実に毛を植え付けることで、周囲の脂肪の層から養分をしっかりと得て成長し、周りの血管につながっていくと共に、毛穴から分泌される皮脂が発毛も誘発していくという、相乗効果を生み出す最新技術なのです。

最新

マイクロ・ミニ植毛による安全で確実な自毛植毛のメリットとデメリット

医療現場におけるAGA治療の主流と言えば、プロペシアやミノキシジルといった内服薬の処方そして後頭部にあり男性ホルモンの影響が少ない自毛を気になる薄毛の部分に移植する自毛植毛の二つがあげられます。ひとえに自毛植毛といっても、医師によるドナーの採取だけでなく近年では最新鋭のテクノロジーを駆使したロボットによるドナー採取も行われていますが、最も普及している自毛植毛の方法の一つとしてマイクロ・ミニ植毛があります。

 

回答

生え際など繊細かつデリケートな部分には毛包単位ではなく直径1ミリ単位の株に分けて植毛するマイクログラフト植毛を用い、頭頂部など範囲が大きくボリュームを出したい部分にはミニグラフト植毛といった形で植毛法を併用することで、さまざまな薄毛に対処できるだけでなく、より高い確率で髪の成長を促すことが可能となりますが、具体的な施術の流れやメリットとデメリット、そして施術後のショックロスなどについての知識をもつことが、AGA治療を進めるうえで大切な第一歩といえます。

 

 

一般的な自毛植毛においては、メスを入れる手術によって男性ホルモンの影響を受けにくい後頭部からドナーを採取しますが、マイクロ・ミニ植毛は部位によって植毛法を使い分けるため、生え際などに移植するさいに採用されるミニグラフト植毛では直径1ミリのドナーを採取して専用の植毛針で植え込んでいきます。毛包や毛根単位とまではいきませんが、1ミリ単位のドナーであれば複数個の毛包が含まれており密度のある植毛を可能にしているだけでなく、きめ細かく自然ですき間が目立ちにくい植毛が可能であることが、マイクロ・ミニ植毛における大きなメリットです。いっぽう、きめ細やかな株分けや移植が特徴であるマイクロ・ミニ植毛は、医師の脳と手を駆使して行われるため、技術や熟練度によって移植後の髪の毛の成長に影響をおよぼします。

 

 

そのため未熟な医師自身の存在がデメリットとなってしまいますが、臨床データがしっかりと蓄積されていることはもちろんのこと、事前の無料カウンセリングが充実し、さらには移植後の髪の成長を確実に促進させる育毛プログラムの充実したクリニックや病院を選ぶことで、非常に高い確率で薄毛という悩みから解放されます。ちなみに、一時的ではありますが、植毛した先に残っていた毛髪が移植した髪と一緒に脱毛してしまうショックロスという症状が起こるケースがあるものの、大半の症例では休止期にあった毛髪が再び成長しはじめます。

 

伸びる

薄毛の進行状況に合わせて、しかも部位によってきめ細かく自毛を移植するマイクロ・ミニ植毛を行えば、ボリュームのほしい頭頂部や前頭部にはギッシリと、いっぽう生え際やまゆ毛といった繊細な部分にはより自然な植毛が可能になるだけでなく、経験を積んで技術も確かな医師は一人ひとりの髪の毛の流れまで考慮して植毛するため、髪の毛が成長してからのスタイリングにも自信がみなぎってきます。だからこそ病院やクリニックを決定するさいには、いくつかの医療機関をリストアップして無料カウンセリングなどを積極的に利用し、さらに採取したドナーの株分けなどにも尽力するのは看護師であるケースも多いので、医師を含めたスタッフの雰囲気なども実際に足を運んで確認しておくことが大事です。

 

 

また、自毛を移植すれば誰でも髪の毛が成長するわけではなく、薄毛の進行状況や体質さらには体調によって大きく左右されるため、施術後のケアが充実していることも重要なチェックポイントです。確実な髪の成長を促す毛髪の成長因子やミノキシジルなどを調合したものを頭皮へ注入する育毛メソセラピーなどが充実しているかどうかも、インターネットなどで事前に確認しておきましょう。更に植毛は薄毛対策の中でも値段も高く最終手段の治療方法です。植毛を検討する前には、銀座総合美容クリニックなどのAGA治療専門病院へ足を運び、フィナステリドやミノキシジルなどの内服薬で治療が可能かどうかの見極めが必要ですし、また治療が可能であれば、植毛よりも安価に薄毛を治すことが出来ます。

短時間で高密度の植毛が可能な皮弁法(フラップ法)のメリットとデメリット

数あるAGA治療における自毛植毛のなかでも、近年では毛包単位でドナーを移植するといった繊細かつ緻密な植毛も選択肢の一つとしてあげられますが、こうした自毛植毛にさいしては植毛する自毛を後頭部から移植するのに対して、植毛ではなく頭皮そのものを移植する皮弁法(フラップ法)という外科手術があります。髪の毛を一本一本植え付けるという時間と労力がかかる植毛と異なり、頭皮そのものを移植すれば数千本という毛髪を短時間で移植できることから、広範囲で薄毛が進行してしまった人にとってはコストだけでなく体力面等においてもメリットがあるように思われがちな外科手術ですが、頭皮そのものを移植するために執刀医の技術や臨床経験が術後の経過に大きく影響を与えるため、大きなデメリットが生じることも頭に入れておく必要があります。現在では皮弁法(フラップ法)を推奨するAGAの医療機関は稀ではありますが、そのメリットとデメリットについて紹介いたします。

 

旗

皮弁法(フラップ法)とは側頭部や後頭部の頭皮のある部分を活用する外科手術のことであり、側頭部の皮膚の一辺を残し、残った三辺にメスを入れて切り取った後、残していた一辺の中心を回して前頭部の髪の毛が薄い部分へ一気に移植させる方法です。皮膚ごと薄毛の部分に移植させることはできますが、移植後には長く側頭部や後頭部に大きなキズが残るだけでなく、移植する頭皮につながる血流バイパスが確保できないと、さまざまなデメリットが生じてしまいます。そんな血流バイパスが確保できない場合におこる症状の一例として皮膚の壊死があり、ドナーを移植する自毛植毛で見られるようなショックロスという一時的な脱毛とは比較にならない合併症を引き起こすリスクやデメリットがあることを肝に銘じておかなかければなりません。

 

 

こういう事態に陥ってしまっては何のために薄毛を克服するためのAGA治療を行ってきたのか意義を見いだせずに今後の人生にも暗い影を落としてしまうだけでなく、植毛針をつかって行うようなきめの細かい植毛では可能な自然な髪の毛の流れについても、数千本単位の移植では不自然な髪の毛の流れは避けられず、見た目を気にしてAGA治療に取り組んだはずなのに元の木阿弥となってしまいます。

 

 

あらためていうまでもなく皮弁法(フラップ法)はリスクの高い外科手術であり、安全性においても、毛髪の成長や定着率においても、さらには見た目の不自然さにおいても、メリットどころかデメリットが多く目立ってしまいます。そのため、AGA治療を行う病院やクリニックでは推奨するどころか手術そのものを行うことも少ないため、もし皮弁法(フラップ法)を提案する医療機関があれば、その理由や術後のケアだけでなく過去の臨床データなども十分に知ったうえで、なおかつ本当に必要な治療かどうか再確認してみましょう。

 

スマホ

短時間で大量の髪の毛が移植できれば、精神的にも肉体的にも負担が減るかもしれませんが、どんな治療方法を用いても、AGA治療は原則として自費による診療であるため、経済的には大きな負担となります。またフラップ法だけでなく、高度な技術を用いた最新の自毛植毛であっても、施術後のケアや髪の毛の成長を促す治療プログラムがあってこそ薄毛という悩みが改善されるため、三ヶ月や半年といった短期間ではなく、最低でも一年以上といった長い目で治療の過程を見届けていく心構えが必要となってきます。ひとえに自毛植毛といっても、数千本単位での移植から毛包一つずつという単位へと変化しているだけでなく、近年では、専門医による医師の手だけでなく、最新式のテクノロジーを駆使したロボットが頭皮からドナーの採取を行う時代です。安易に決断せず、さまざまな選択肢のなかから自分に合ったAGA治療を見つけましょう。

自毛植毛とパンチグラフト植毛について

ストレスや偏った食習慣、過度なダイエットや激しい運動、頭皮環境が悪くなることによって抜け毛が増えしまう人や遺伝的、男性ホルモンによって起こる男性型脱毛症などになってしまう人は放っておくと進行して、薄毛や禿髪へとなってしまうことがあります。
このような髪の問題を解決するには、育毛剤や発毛剤、増毛剤などの薬品を使用した対策や自分の毛髪を自分の頭部に植毛する方法、人工毛髪を移植する方法、かつらやウィッグを使用するなどが上げられます。
育毛剤や発毛剤を使用する方法はさまざまなものがあり市販のものを使用することから、専門の病院で専門的な治療を受けて医薬品によって発毛を促す方法などが上げられます。
かつらやウィッグは簡単に行うことができ、現在ではとても自然な仕上がりのものを着けることができるようになっていますが、これらの方法にはメリットもありますが、デメリットもあるためそれを理解して行うことが重要です。このようなさまざまな方法があるなか、後頭部や側頭部から毛髪を採取して気になる薄毛の部分に再配分するという移植技術が「自毛植毛」になります。

植える

 

この技術にはさまざまなものがあり、1960年代以降に幅広く行われてきたのが「パンチグラフト植毛」です。これは傷跡が残って密度が低く、2〜3回目の手術に支障が出てしまう上、生え際が不自然で毛根の向けが調節ができないなどのデメリットが多く出てきてしまう方法だとしてあまり普及しないものでしたが、現在では、移植株ひとつひとつを毛包単位で行う「毛包単位移植」によって、頭髪としては最小で自然な単位の植毛術を使用したり、2〜3個の毛包を含む株を一つの単位として移植してく「マイクログラフト植毛」、5〜6個の毛包を含む株を一つの単位として植毛して行く「ミニグラフト植毛」などの自毛植毛が行われています。
自分の毛を使うため拒絶反応はなく、一度生着すれば自分の毛として生え続けることができるようになり、もう周期に合わせて抜け落ちたりもしますがまたしっかりと生えてくるようになります。自毛植毛で移植した毛髪は生着率が95%といわれており、男性ホルモンが原因の薄毛でも影響を受けにくい部分の毛を移植しているため一生生え続けることも可能になります。

 

薄毛の悩みを解決するための方法はいろいろなものがありますが、継続的に続ける必要があるものやメンテナンスが必要なもの、移植になればその分お金もかかってしまうなどをトータル的に考えてから自分に合った薄毛の治療を行って行くことが重要となります。
また、薄毛を自分の生活から改善して行くことも重要となり日常でできることとなると、育毛に大事な成長ホルモンの分泌されやすい夜9〜3時の間にしっかりと睡眠をとることによってストレスを軽減することができ、皮脂の分泌を抑える、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を毎日一時間ほど行い体の中の毒素を排出するとともに、血行を良くすることができるようになり、食事で髪の毛を作る良質なタンパク質、血行を良くして新陳代謝などを向上させるビタミン類、細胞分裂などを助ける亜鉛などのミネラルなどの栄養素をバランスよく摂取して行く、正しいシャンプーを行いながら頭皮マッサージによって血行を良くして髪の毛に栄養を届けやすくする、染髪後は菌が繁殖したり乾燥させないためにタオルドライしたあとしっかりとドライヤーで短時間で乾かすなどのことができます。
そのほか、栄養を届ける妨げになる過度のアルコールや血管を収縮してしまうタバコなどは避け、脂質や糖質も頭皮に皮脂が出てしまうため控えて、頭髪に良いサプリメントなどを摂取することも有効となります。”

サプリ

自毛植毛の一つであるマイクログラフト植毛

昔は植毛といってもカツラやウィッグで使用されるような人工毛を使用することが一般的だったのですが、最近では技術の発展によって自身の後頭部などの髪の毛を利用する自毛植毛が広まってきており、マイクログラフト植毛という方法がよく行われるようになりました。自毛植毛は1960年代からアメリカで広まったものであり、当時はパンチグラフト植毛という方法で15本程度の髪が生えている皮膚を1つの株として気になる部分に植毛していました。

職場
その15本ぐらいの髪がついた植毛株のことをパンチグラフトと呼んでおり、やがてパンチグラフトから4~8本程度のミニ・グラフト、1~3本程度のマイクログラフトというように1株あたりの髪の本数を少しずつ減らし、現在ではマイクログラフト植毛が主流となっています。ちなみに、パンチグラフトを行っていた時代でも、生え際などの目立つところにはミニ・グラフトやマイクログラフトによって自然な仕上がりに見せていたのですが、マイクログラフトが全体に使われるようになったのは、株を保存する技術や大量の髪を効率的に植え込む技術が発展したためなのです。

 

 

マイクログラフトはパンチグラフトよりも失敗のリスクがかなり少ないというメリットがありますし、実施後の患者の満足度も高いことからさまざまな医療機関で行われるようになりました。また、マイクログラフト植毛は比較的容易に実施できる手術なのですが、もちろん施術を行う医師の技術力はそれぞれ異なっているため、カウンセリングで過去の症例などをしっかりと確認することが大切であり、信頼できる医師に任せるようにしましょう。
手術ではまず後頭部からドナー部分の髪を切り取り、顕微鏡などを使用しながら個別の株に切り分けることになり、ドナーの株は乾燥させるとすぐに使用できなくなってしまうため、専用の液体につけて低温で保存されることになります。株分けの作業は数人で行っても数時間かかりますし、植え込む時間も同じくらいかかることになり、局部麻酔などにより手術中に痛みを感じることはほとんどないのですが、2~3時間で手術が終わるパンチグラフトとは違い、マイクログラフトでは手術に1日程度の時間が必要となります。

砂時計
基本的に1回目の手術では、薄毛の状態から薄くなりかけの状態に戻り、2回目の手術を受けることで普通に髪が生えている状態くらいに戻すことができるとされており、1回で30%の密度アップ、2回目で合計60%の密度アップを行うことが目標です。

 

 

ちなみに、マイクログラフトは1株が最小単位であり、ほぼ1本1本植え込むという形になっているため、薄毛の部分に幅広くデザインすることができますが、仕上がりの見た目に意識の高い医師の場合は10年後や20年後も考えてくれるため、まだ生えている部分に植毛することもあります。現在ではマイクログラフト植毛の一種でFUTという手法が広まっており、マイクログラフト植毛よりも慎重に株分けして、なるべくドナーの髪を無駄にしないように使うことが特徴であるため、より自然な仕上がりと生着率の高さを実現することができます。
ドナー採取の時にはざっくり切り取ってしまうのではなく、慎重に確認しながらドナーを切り取りますし、株分けする時も立体顕微鏡を使ったり、髪が自然に1~4本で固まっている毛包の集合単位による株分けを厳密に守ったりしています。
通常は1つの場所から数本の髪が束になって生えており、完全に1本1本に髪を分ける手法が提唱されたこともあったのですが、細かくしすぎると逆に毛包を傷つけたり、生着が悪かったりするデメリットがあるため、1~4本の束の単位がベストとされています。

畑

FUT法からさらに進化する自毛植毛

薄毛や抜け毛で悩む人は多いのですが、最近では専門の病院で治療を受けたり、誰にも知られないような最新の技術で植毛をしてもらうという方法があり、以前のようにカツラを付けたりあきらめるしかないということはなくなってきました。
AGAという男性型脱毛症は男性ホルモンが前頭部や頭頂部にある物質の影響で薄毛や抜け毛を引き起こすホルモンに変わってしまうことが原因となることが分かり、その原因を抑えるという治療法が確立しています。
また植毛では人工毛を植え付けるという方法は以前からありましたが、自分の毛を植毛することでもっと副作用もなく効果的に髪の毛が成長していくという自毛植毛が、自然で人気があります。
では自毛植毛とはどのように行われるのかということなのですが、男性型脱毛症になると前頭部や頭頂部は薄くなってきても後頭部はあまり影響を受けないのであまり薄毛にはならないのですが、その部分の自分の毛を毛包単位ごとに採取し、薄毛の部分に植え付けていくことになります。
まずは後頭部に局部麻酔をして、メスを使って頭皮ごと幅1cm、長さ10cmから20cmの薄い帯状に採取し、その後は縫合されます。採取された薄い帯状のところから顕微鏡下で毛根単位の小さな片に分けられるのですが、一本一本の毛根の向きも異なり、また毛根を傷めないようにこの作業は熟練したスタッフによって行われます。

ベテラン
植毛をしたい前頭部や頭頂部に1mmから2mm程度のスリットを開けていき、デリケートな片を傷めないようにピンセットで丁寧に移植をしていくという方法で、この方法はFUT法と言われます。しかしメスを使わないで行う方法もあり、その方法では局部麻酔はするのですが、極細のパンチを用いて毛包単位ごとにくりぬき移植する毛の株を1個づつ採取するという方法で、その場合パンチを使った部分は1mm程度で10日から2週間くらいで自然に穴がふさがってきます。
FUT法なら広い範囲の皮膚を切り取るため、再度の植毛はなかなかできずせめて2回の施術が限度となりますが、極細パンチを使う方法なら繰り返して施術することができ、予算と合わせながらの施術もできます。
またメスを使わないので術後の回復が早く傷跡も目立たないというメリットがあるうえ、生着率はEUT法が80%から95%であることに対し極細パンチの場合には95%以上の生着率となるのです。それはFUT法は頭皮を帯状に採取するため、その部分の毛を使うことになるので、1つの毛穴から2、3本出ている毛ばかりとは限らず1本毛の場合や細くて弱い毛も使われることになリますが、極細パンチは毛の細胞組織を壊すことがなく採取でき、しかも毛穴から2、3本出ているものや太くて強い毛の毛包を選んで採取することができるので生着率に差が出てくるということになります。
後頭部の移植する毛を採取したところは、毛包ごと採取しているのでもう生えてくることはありませんが、後頭部は髪の毛がたくさんあり、密度も高いので他の毛がどんどん伸びてくることによって見た目は変わらなくなってくるのでその心配も不要、また日帰りで帰ることもできる手術で、翌日は消毒のための通院が必要ですが、その後は移植した部分をぶつけたりこすったりしないようにしなければ洗髪も可能になり、1週間もすれば元の生活に戻ることができ、その後も半年程度ごとの定期健診の2でメンテバンスの必要もなくて気楽に受けることができます。

野菜
このように自毛植毛はどんどん進化していて、自分の毛なのでとても自然に髪が成長して増やすことができ、また確実に薄毛を解消できる方法なので若い方も女性の方にも人気を呼んでいる植毛法です。

バンドル植毛とは

人間の髪の毛は年齢とともに抜けてしまうものですが、抜けるにはまだ早い年齢で、抜けてしまう場合には脱毛症と呼ばれ、男性の悩みのひとつとして広く知られており、さまざまな治療方法が開発されていますが、髪の毛のもととなる毛根細胞そのものが死んでしまった場合には、発毛薬などによる治療で髪の毛を生やすことはかなり難しく、カツラを利用するか最終的な治療方法としての植毛を行うことになります。

 

林

髪の毛が生えてこないような状態は、つまり毛根細胞の活動が完全に死んでしまった状態で、毛根細胞を生き返らすといったことは現在の治療技術では難しく、そのため、ほかの正常な毛根細胞を移植する自毛植毛が一般に行われます。自毛植毛は、毛が豊かな部位から毛根細胞を採取して、髪の毛が薄くなった部位やまったく生えてこない部位に植毛するというもので、以前は人工植毛が行われていましたが、こちらは人工の毛を頭皮に埋め込む方法が行われていおり、そのさいに炎症や拒絶反応などのリスクが多く、現在の日本国内ではほぼ使われていません。この人工植毛に代わって登場したのが、自毛植毛で、移植技術を利用し自身の毛根細胞を移植する方法で、生きている毛根細胞を気になる場所に移植することで、発毛を促すことができ、さらに自身の細胞を移植するだけなので炎症などのリスクを極力抑えることができ、一度、定着すれば継続的に髪の毛を生やすことが期待できる治療法となっています。

 

 

一方で、自毛植毛といっても、さまざまな方法が開発されており、日々進化しており、その方法のひとつがバンドル植毛と呼ばれるものです。それまでの自毛植毛では、後頭部などの目立たない場所の頭皮を一定範囲切り取り、そこから毛根細胞ごとに分別しひとつの株として気になる部位に移植する方法が行われていましたが、この方法で採取した部位に大きな傷を遺すデメリットがあり、特に採取した場所の毛が薄くなったさいにはその傷口が目立ってしまいます。バンドル植毛では頭皮を大幅に採取することなく、毛包単位で採取するため採取した場所の傷口が目立たないというメリットがあり、やや密度は減るものの採取場所も自然な状態を保つことができます。

 

パズル

バンドル植毛のメリットとしては、大幅に頭皮を切る必要がないため、採取場所の傷口の治りが早いという点で、また一本一本を採取し移植するため比較的、仕上がりも自然であるという点があげられます。一方で、デメリットとしては、従来の植毛と異なり、非常に時間が掛かるということです。また一本一本を採取して移植するという作業を行うため、医師に求められるスキルも高く、使われる機材も高価であるため、コスト面でも高く付くため、どのクリックでも同じ品質のサービスを得られるとは限らないため注意が必要です。なお、バンドル植毛と似たようなものとして単一植毛(ニードル法など)がありますが、単一植毛が毛根単位で移植するという違うがあります。毛根単位で移植を行うため、比較的移植するものが大きくなりがちで、やや仕上がりが不自然になるといったデメリットがあります。

 

 

バンドル植毛の治療の流れとしては、毛包単位で採取することですが、このさいには細い専用の注射針を使い採取され植毛されますが、それまでの方法では、毛根細胞は直径単位で株分けされ、毛の密度からすればやや粗っぽい単位での植毛を行っていましたが毛包単位は、直径単位よりも小さいため、植毛したさいに自然な仕上がりとなるメリットがありますが、デメリットとしては、株の単位が非常にきめ細やかになるため施術そのものに時間が掛かり、さらに単位が小さいため、採取した側と植毛をした側で密度が出にくいといったことがあります。

自然な仕上がりの単一植毛という自毛植毛

男性ホルモンの影響などで薄毛や抜け毛に対する治療法がいくつかありますが、最近では専門医の診察を受けることで適切な診断をし外用薬や内服薬などの薬を処方してもらうことができます。しかしそのような治療法にはリバウンドの可能性もありずっと続けていくことが必要になってきます。
そんな中で植毛という方法もあり、植毛にも人工毛と自毛植毛があるのですが、人工植毛は最初からイメージ通りの髪型にできるメリットはありますが、人の体にとっては異物となってしまい半分くらいは抜けてしまうので、一回の施術費用は自毛より安くても何回かメンテナンスを行う必要があるため結局コストがかかってしまうというデメリットがあります。それに対し自毛植毛なら自分の毛なので拒絶反応もなく一回の手術でうまく定着すれば一生自然に髪は増えてくるのです。
自毛植毛の中にもいくつかの方法があるのですが、その中で単一植毛という方法があります。単一植毛は本来けがや病気で頭皮の一部が脱毛状態となってしまった人たちのための医療目的で研究され治療されてきたものですが今では薄毛対策用としても行われています。ただ単一植毛は一本一本の地網を移植していくのですが、一時間に10本や20本くらいしかできなかったので特に若年性脱毛症にはあまり活用されていませんでしたが、現在では一時間当たり1000本、2000本とできるようになり若年性脱毛症にも用いられるようになってきました。

田植え
男性型脱毛症では前頭部や頭頂部は薄くなっていくのですが、側頭部や後頭部はあまり男性ホルモンの影響を受けないので薄くはなりにくい部分で、自毛植毛をする際には側頭部や後頭部の毛を使うことになり、その部分の丈夫な毛を前頭部や頭頂部に移植することによって前頭部や頭頂部でも丈夫な毛が育つことになります。
単一植毛では個々の髪型によっても変わりますが、通常500本から2000本の移植を行うのですが、人によっては何回かに分けて合計で10000本位の移植を行うこともあれば少ない本数を数回に分けて行いしっかり定着させるという場合もあります。
まずはどのような髪の毛にしたいかなどを医師と十分に話し合い、移植する本数を検討し移植方法の説明などを受け、手術当日には局部麻酔をして有毛部分の頭皮を雌で切り取って縫合をしてもらうのですが、その間別のスタッフが切り取った頭皮から毛を株分けしてもらい、またそれを薄毛部分に移植していくという方法となりますが、移植の際にはニードル式やスリット式などの方法があり、ニードル式は一本づつ植毛株をニードルにセットして押し出すように入れていく方法で、人手はかかるのですが傷跡が目立たないというメリットがあり、スリット式は植毛針やメスで切れ目を作ってピンセットで一株づつ植えていく方法となっています。

田植え

一本一本植毛をしていくので、時間がかかりどうしても植える位置の密度が低くなってしまうこと、またはもともと生えていた毛が抜けてしまうというショックロス現象も一時的ですが起こる可能性があリますが、毛髪の植える角度や高さなどを自由に調節をすることができるため仕上がりがとても自然な雰囲気になるうえ、生え際などの細部にも一本一本植えていくことができるので、頭髪だけでなく眉毛などの植毛にも適している方法です。
また他に毛包単位で分けて植毛するハンドル植毛という方法もあり、それは自然な仕上がりになるという単一植毛のメリットはそのまま生かせるうえ、高密度な植毛を行うことができるため、まばらな感じが少なくなり、より自然な噛みに仕上がる方法ということになります。

 

なお、AGAスキンクリニックのHair Moving植毛法は更に、メスを利用しドナーを1本1本(毛包単位)、手作業で丁寧に切り分ける為、今までにない定着率、発毛率が売りの植毛方法ですが、メスの傷跡が残るのが唯一のデメリットといえるでしょう。
このように長期にかけて薬を服用したりするものよりも施術におけるコストはかかりますが、一回で終えてしまうことができ、自然な髪型を期待できる自毛植毛は人気のある治療法です。